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日本における手術方法の変遷
​前立腺肥大症手術の種類
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​手術は内視鏡下で行うのが一般的です
​前立腺肥大症の手術は、尿道より内視鏡を挿入し、モニターを見ながら手術を行います。電気メスを用いて手術を行うTURP(経尿道的前立腺切除術)やTUEB(経尿道的前立腺核出術)、レーザーを用いて手術を行う、HoLEP(ホルミウム・ヤグレーザー前立腺核出術)やPVP(光選択的前立腺レーザー蒸散術)、そして半導体レーザーを使用するCVP(接触式レーザー前立腺蒸散術)が、日本では広く普及しています。
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​日本で行われている前立腺肥大症手術の変遷ですが、1970年代より、TURP(経尿道的前立腺切除術)が普及し、今もなお、前立腺肥大症に対する標準手術として行われております。ただ、TURPは、術中術後の出血が非常に多く、輸血を必要とする場合もあり、前立腺体積80ml以上の患者様や抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を服用している患者様では、出血により、手術が難しくなってしまうのが現状です。
 2000年に入り、TURPの課題を解決した手術方法として登場したのが、HoLEP(ホルミウム・ヤグレーザー前立腺核出術)やTUEB(経尿道的バイポーラ前立腺核出術)に代表される経尿道的核出術でしたが、この手術方法は前立腺を全てくり抜く手術ですので、どうしても前立腺に隣接している括約筋を損傷させることで生じる尿失禁や、手術操作による尿道への負荷がかかりすぎることにより生じる尿道狭窄によって、手術後のQOLを損なってしまう可能性が報告されています。
​ そこで、経尿道的切除術や経尿道的核出術の課題を解決するために開発された手術方法が、2010年代初頭に、日本でも行われるようになった経尿道的前立腺蒸散術となります。
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